オニドリル介護構築大反省会

はじめに

こんにちは、ittoです。この記事はオニドリルをなんとかして活躍させようとして、無事玉砕した記録をまとめたものです。長めの記事となってしまいましたが、そのまま闇に葬るのももったいないのでここに記録を残しておきます。

オニドリルというポケモンについて

オニドリル。初代から登場しているノーマルひこうタイプのポケモンです。数多くいるノーマルひこうタイプの中でもかなり不遇寄りのポケモンです。まずは種族値と特性を見てみましょう。

種族値 65-90(!?)-65-61-61-100 特性 するどいめorスナイパー

この時点でなんとなく察している方も多いでしょう。数値が低すぎます。一応Aはファイアローより高いですが、ブレイブバードを覚えないので実際の火力はファイアローより低いです。そんなオニドリルがどんな技を覚えるのかというと、

恩返し、ドリルくちばし、ドリルライナー、とんぼ返り、ゴッドバード、ダメ押し、どろぼう、オウム返し、にらみつける、ふきとばし、追い風

有用そうなものを挙げていくとこれくらいです。うーん...。この鳥、謎に悪技をいっぱい覚えるんですよね。それなら横取りとかも覚えてほしかったなぁ...。

ちなみに考察を始めた時に私はオニドリルはきあいだめを覚えたはずなどと思っていましたが、習得したのは第7世代になってからでした。ホウエンオニドリルはアローラのオニドリルを見習ってくれ。

サポート役にするにしても特に目立った強みがないのでスナイパーを生かしたアタッカーにするのが自然だと思います。オニドリルを使うこと自体が自然じゃないとか言わない。

オニドリルのライバル(?)達

ただ数値がなく、技もないだけならいくらか良かったのですが、ライバルとなるポケモンも多いのがオニドリルというポケモンです。

以下常体。

ウォーグル

負けん気持ちの同タイプの優秀なアタッカー。もちろんブレイブバードを覚える。オニドリルの方がs種族値が20高いことが差別化点。

ムクホーク

sが同じで火力はこっちの方が高い。もちろんブレイブバードを覚える。普通に使うのであればどう考えてもこっちのほうが強い。ドリルライナーでクチートギルガルドメタグロス等に抜群を突けることが差別化点。尚、倒せるかどうかはまた別の問題とする。

ケンホロウ

同じタイプの急所使いとしてライバルになる強運な方。sがオニドリルのほうが高いこと、地面打点があること、癖のない飛行打点を持つことが差別化点(この時代のケンホロウにはブレイブバードが無い)。同じ条件でケンホロウとスナイパーオニドリルゴッドバードを使わせると、急所に当てればオニドリルの方が火力は出るのでそれも差別化点となるかもしれない。

アブソル、トゲキッスドンカラス

違うタイプの強運な方々。アブソルは不意打ちをタイプ一致で使える。トゲキッスは浮いていて範囲技を持ち、この指とまれを持つ結構メジャーな方。ドンカラスも浮いており、不意打ちをタイプ一致で使え、挑発や黒い霧、バークアウトなどの便利な技を習得する。そしてブレイブバードを覚える。この中では浮いていてかつ一番速いことがオニドリルの差別化点。多分。

サザンドラ

単体地面打点を持つ浮いてる追い風役として、その中で多分一番強いサザンドラにも来ていただいた。タイプに違いがあったり物理特殊の違いがあったりするものの、どう考えてもサザンドラのほうが強い。どうしてもs100じゃないとだめな時にこちらが採用される...かもしれない。

ちなみにニンフィアに抜群をつかれない点も差別化点かと思いきや、お相手と自分の型にもよるものの普通に吹っ飛ぶので差別化点でもなんでもない。

アリアドス、オクタン、キングドラドラピオンガメノデス

スナイパーな方々。アリアドスは不意打ちを習得し、ニンフィアにタイプ上は強い。実際はどうなのかは知らない。オクタンは強力な範囲技であるしおふきを持つ。すいすいのイメージが強いと思われるキングドラは範囲技を持つ他、急所に当てることでC2段階下降を実質帳消しにできる流星群という相性がいい技を持つ。ドラピオンは弱点が一つしかなく、微妙な火力を剣の舞で補強できる。ガメノデスはいろんなタイプの技を覚え、範囲技を持つ。そして某氏のおかげでガメノデスそのものの人気が高い。

 

...と様々なスナイパーがいるが差別化自体は簡単。オニドリルは浮いている。他に浮いているのはオニスズメだけなのでこれは唯一無二と言っていいだろう。また、インテレオンが居ない時代なのでs100のオニドリルは彼らの中で一番速い。ちなみに次点でドラピオンのs95らしい。ドラピオン君そんなに速かったんですか!?

スピアー

単体地面技を持つ追い風ができるスナイパー。例によってオニドリルは浮いているので差別化できている。

...一応挙げてはいるものの、正直どちらもトリプルバトルでは微妙だと思うのでここまで多くの役割を持たせるには荷が重いと思う。それ以前にここまで限定的な条件で探すことはないと思われるのでここに関しては気にしなくてもよさそう。

 

以下敬体。

 

...という風に差別化はできても大体はそれでカバーできるほどの性能がなかったり、そもそも限定的すぎるという悲しみを抱えています。多分まだ探せばライバルはいっぱいいると思いますが、これ以上色々言っているとオニドリルがかわいそうなのでこれ以上は挙げません。決して凄い時間がかかるからではないです。

これらを踏まえてオニドリルはどのような形で採用できるのかを考えると、

1 浮いている。

2 急所の使い手。

3 速い(といってもあくまでs100なので特別速いわけではない)。

となると思います。

私はS操作が追い風であり、気合溜めバトンをする形でいくことにしました。

構築が完成するまで

気合溜めバトンをするとは言ったものの、オニドリルのためだけに気合溜めを使うのは絶対に労力の割に合わないと思います。というわけで気合溜めを組み込める構築にオニドリル介護覚醒の手伝いを任せることにしました。

オニドリルの強みを生かしてかつなるべく無理なく気合溜めを組み込めそうな構築を探していたところ、とある構築が思い浮かびました。ホロウビアル、ワルビアルの怒りのツボを生かした構築です。

ワルビアル地震は浮いているオニドリルには当たらない。怒りのツボのトリガーは急所。これと組み合わせてみよう!普通のホロウビアルを組んだほうが強そうだがそんなこと知ったこっちゃない!というわけでワルビアルと組ませてみることにしました。

次にツボを突き、オニドリルにバトンするポケモンを探しました。ほしい要素は

1 気合溜めとバトンを両立できる

2 ワルビアルより速い

3 浮いている

この条件に合うのはストライク、フワライドです。他にはいない...はず。この中で猫騙しを無効にでき、かつ4倍弱点が無いフワライドを採用することにしました。

そしてオニドリルの覚醒のために雑にサポーター達を投入して出来上がったのがこちらです。

以下常体。

サポーターが多すぎた気がする...。

個別紹介

オニドリル

 

オニドリル@いのちのたま(スナイパー・いじっぱり)

141(4)-156(252)-85( )-×( )-81( )-152(252)

おんがえし/ドリルくちばし/ドリルライナー/まもる

ぽけっとふぁんくしょん!
本構築の主役。結論から言ってしまうとバトンを繋いでも弱い。知ってた。
一応フォローしておくと火力自体は悪くはなかった。しかし気合溜めを繋いでもドリルライナー以外の急所率が50%なので無事繋ぐことができても50%を引く必要がある。おまけにそこまでしてやっと火力は悪くはない程度なので...。オニドリルの自覚は良かったので50%の運ゲーを制することが多かったのが救い。
急所運ゲーをするくらいならピントレンズをもたせればいいのではないかと思うかもしれないが、実際にしてみると火力が足りなさすぎて話にならなかった。どれくらいの火力かというと、対角にいるメガガルーラに確定急所スナイパードリルくちばしを打ったらHPが黄色ゲージになった程度である。これがA90の限界なのか...。
しかし火力は最低限だせたのでまだよかった。問題なのは耐久の低さ。65-65-61という圧倒的な低耐久を誇る(?)ためすぐに4ぬ。HPが満タンだったのにメガサーナイトハイパーボイスでワンパンされてしまう程度には耐久がない。悲しい。

ワルビアル

 

ワルビアル@やわらかいすな(いかりのつぼ・いじっぱり)

171(4)-185(252)-100( )-×( )-90( )-144(252)

じしん/はたきおとす/いわなだれ/まもる

ぽけっとふぁんくしょん!
なぜか相棒のケンホロウとは別モノのノーマルひこうと組まされてしまったポケモン。ツボ構築を初めて使ったのだが盤面が整ったときの制圧力には驚かされた。凄まじい圧力を持つため、バトンを受け取って着地したオニドリルに攻撃が飛んでこないという副産物もある...かもしれない。
暴れすぎるとオニドリルの出る場面がなくなるから自重しろと言われたり、自重したらしたでオニドリルではお相手を倒しきれないからもっと倒せと言わるなど、理不尽なことを言われ続けていた。かわいそう。

フワライド

 

フワライド@ピントレンズ(ゆうばく・おくびょう)

225( )-×( )-78(108)-110( )-93(148)-145(252)

シャドーボール/ジャイロボール/きあいだめ/バトンタッチ

ぽけっとふぁんくしょん!
調整
最速、C特化サザンドラの悪の波動確定耐え、余りB
気合をためてツボを突いてバトンするのが役割。猫騙しが基本効かず影踏みに最低限足掻ける優秀な子。いい耐久をしていて非常に頼りになった。ヨルノズクと同様に耐久が高いのは安心感がすごい。ツボ突きのための確定急所をシャドーボールの火力補強にも活用できたため、そこそこの火力を出すことができるのもgood。
まともに運用したらかなり強いポケモンだと思う。

チャーレム

 

チャーレムきあいのタスキ(テレパシー・ようき)

167(252)-80( )-95( )-×( )-96(4)-145(252)

ねこだまし/フェイント/てだすけ/ファストガード

ぽけっとふぁんくしょん!
サポーター。本当はワルビアルのために重力を覚えさせたかったが、一応主役がオニドリルの構築なのに地震に巻き込まれて消えていくのはどうなのかと思い採用を見送った。そのかわりに適当に手助けを採用したがこれはこれで便利であった。
普通に強かったので他に言うことは特にない。この系統はサポーターとして本当に優秀である。

クロバット

 

クロバット@ラムのみ(せいしんりょく・ようき)

192(252)-110( )-100( )-×( )-101(4)-200(252)

ブレイブバード/ちょうはつ/ファストガード/おいかぜ

ぽけっとふぁんくしょん!
追い風使い。最初はファイアローを採用していたが、トリックルーム対策として怯まない挑発持ちがほしかったのと、ファイアローを採用するならオニドリルいらない子になってしまうのでクロバットを採用した。ただそれでもオニドリルよりクロバットが暴れたほうが強い気がするので、HS振りにしてサポートに徹してもらうことにした。少々強引ではあったものの場持ちがよくブレイブバードで最低限の火力を出せる便利なポケモンとなったので、これで良かったと思う。多分。
この一族はゴルバットを含めて非常に頼りになる。いつもお世話になってます。

サーナイト

 

サーナイト@メガストーン(テレパシー・ひかえめ)

175(252)-×( )-100(116)-176(116)-136(4)-103(20)

ハイパーボイス/よこどり/てだすけ/ちょうはつ

ぽけっとふぁんくしょん!
調整
トリプルwikiトリックルームふういん型のやつ
サポーター。最初はドーブルを使っていたのだが、オニドリルの火力不足のせいで構築全体の圧力が低いことが気になったのと、ダークホールに頼ることが多くなってしまったため別のポケモンを採用することにした。折角メガ枠が空いていたのでテレパシーで地震に巻き込まれずにサポーターとして動け、いざという時にはメガ進化してアタッカーとなれるサーナイトを採用した。
単体としては強かったものの、この構築とはあまり噛み合わなかったのでこの枠は改良の余地があると思う。サポーターが多いのでアタッカーを入れても良かったかもしれないが、多分オニドリルが霞むので難しいところである。

基本選出

フワライド ワルビアル オニドリル以外の誰か

初手に出すポケモンは大体このようになっていました。記憶がイカれていなければオニドリルを初手に出していなかったはずです。

試合の流れ

理想

フワライドの気合溜め!ジャイロボールでワルビアルのツボを突く!バトンタッチでオニドリル覚醒!うおおおおおおおおおおおおおおお!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現実

オニドリルの攻撃が急所に当たらない。

・急所に当たっても火力が足りない。

・耐久が低すぎてワンパンされる。

ワルビアルが全員なぎ倒してオニドリルの出番がない。

・確定急所フワライドがバトンを繋がずに自ら攻撃する。

ドラゴンテールでフワライドが吹っ飛ぶ。

・フワライドが挑発で激おこぷんぷん丸。

・バトンを繋ぐまでフワライドの耐久が持たない。

・ガルーラの肝っ玉猫騙しでフワライドが止まる。

・通りが良すぎる吹雪を連打されて構築が崩壊する。

・すいすい勢に通りがいい水技を連打されて構築が崩壊する。

 

...............はい反省会。

 

まず個別紹介で触れていた通りオニドリル自体の数値が足りないのが問題の1つ。それは正直わかりきっていたのでまだいい。ワルビアルが大暴れしてオニドリルの出番がなくなるのも問題ない。ワルビアルを通せると勝てることが多いのでむしろいい流れと言える。

最大の問題は、フワライドの負担が大きいということ。気合溜め、ツボ突き、バトンタッチ、と最低でも3ターンも仕事をする必要があるということ。3ターンも生き残ってほぼ固定されている行動を通すのはフワライドの耐久をもってしても難しい。肝っ玉猫騙しなどで止められたりしたら4ターン以上必要になる...そうなったらどうなるかはお察しください。

文字に起こすのは簡単でも実際にできるのかは別であると痛感した。

以下敬体。

終わりに

反省会記事ではありますが、オニドリルと一緒に戦えたのは楽しかったので個人的には満足しています。勝率は3割くらいだったはずです。元となったホロウビアルが強いのである程度戦えたのが救いです。

これからもTwitterオニドリルについて騒いだり、オニドリルと一緒にトリプルフリーに現れるかもしれませんがその時は温かい目で見ていただければ幸いです。

長くなってしまいましたが、ここまで見ていただきありがとうございました。これからも私とオニドリルをよろしくお願いします。

 

Special thanks!

トレーナーガードジェネレータ様

ぽけっとふぁんくしょん!様

この構築について意見を出していただいた皆様